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髪の毛のしくみ

髪の毛のしくみ

1日に髪はどれだけ伸びる?

日本人の髪の毛は平均すると、1日に約0.3~0.4mm伸びるといわれます。

これを1週間にすると2.1~2.8mm、1ヶ月で9~12mm、
1年で109.5~146mm伸びる計算となります。

1年でたったの10~15cmしか伸びないのか、と思われた方も見えると思いますが、
髪の毛は10万本もあることを忘れてはいけません。

全体の髪の成長量から1本として計算して見ると、
30~40m/1日、10.95~14.6km/1年も伸びているのです。

体のどの部分を探してもこれほどの成長を見せる箇所はないといわれます。
逆に言えば、すさまじい髪の成長は新陳代謝が激しいため、汚れが溜まりやすいといえます。
ですから、しっかりとした頭皮ケアが必要であり、ちょっとした変化で、影響の出やすい箇所です。

この髪の毛の伸びる速度は、個人によって大きく差が生じます。
要因としては、生活習慣、ストレス、天候などが考えられ、一説によれば、最大10%前後の誤差が生じると言われます。

また、髪が成長するのは、主に午後11時~午前2時頃が活発で、昼間の活動している時間帯はほとんど成長しないようです。
このことからも判るように、この最も髪が成長する時間帯に睡眠を十分にとらないと髪の成長に影響を及ぼすと考えられます。


髪の毛の平均的な本数とは?

成人した日本人の髪の毛の平均は約10万本程度と言われます。

多い方で、13~14万本、少ない人で6~7万本と多少の幅があります。
但し、髪の素である毛穴は生まれてから数が変わることはありません。

そのことからも判るとおり、髪の本数とは遺伝的な部分がかなり影響していると言えます。
また、1つの毛穴から生える髪は、1本とは限らないため、『毛穴の数=髪の本数』とはなりません。

さらに、単純に髪の本数が多ければ、見た目に髪がフサフサしているとは限らず、
髪の毛の質によっても大きく見た目は変わります。

たとえば太くてしっかりした髪の毛の持ち主は、多少本数が少なくても、フサフサな髪の毛に見えます。


髪の99%はタンパク質

髪の99%はケラチンというタンパク質の1種で構成されています。
このことから、髪の毛にとってタンパク質は不可欠であり、重要な要素であるといえます。

ここで重要なのは、このケラチンを構成するメチオニンというアミノ酸は体内で合成できません。
そのため、小麦粉・牛乳・レバー・肉・卵・魚・大豆・肉などの食事で、摂取する方法が一番効果的です。

特に植物質の大豆などのタンパク質は、不足しがちですので積極的に摂取するよう心がけましょう。
また、植物質タンパク質はダイエットなどでタンパク質を控えている方にも適していると言えます。

どうして髪は抜ける?

髪の毛のサイクル「ヘアサイクル」

人間の髪の毛の周期を「ヘアサイクル」(毛周期)と呼びます。
人間の頭髪は10万本~15万本ありますが、そのそれぞれが年齢や性別・季節により異なりますが、
1日に約0.3~0.4mmの速さで成長を続けています。もちろん成長は永遠に続くわけではありません。

やがては抜け落ちる運命にあるのですが、した毛が成長し、やがて抜け落ち、
そしてまた生え始めるといったサイクルを通常4~5年(2~6年とも言われています)で繰り返しています。
この髪の毛の一生はヘアサイクル(毛周期)と呼ばれ、3つの段階に分けられます。

1.成長期(2~6年)

毛母細胞・毛乳頭の活動が活発で髪が成長を続ける。
毛母細胞の分裂が活発でグングン髪が伸びる。

2.退行期(2~3週間)

毛乳頭は萎縮し、毛母細胞は細胞分裂を停止します。
やがて毛母と毛乳頭が分離し、毛母は上昇を始め髪の毛の成長はストップする。
毛母細胞の活動が低下しほとんど成長しなくなる

3.休止期(2~3ヶ月)

次の髪の毛の生成が始まるとともに、脱毛が始まる。
脱毛はこのヘアサイクルが何らかの原因で短くなり(1~2年)、髪が完全に成長する前に抜ける事で起こります。
成長期初期の髪は柔らかい軟毛ですが、正常な人の場合硬い毛に育っていきます。
が、ヘアサイクルに異常がある場合、この軟毛の段階で抜け落ちてしまうことが多いのです。
頭髪は、それぞれがこのヘアサイクルの中で生え変わることになります。
仮に、日本人の平均的な頭髪の本数10万本の人が、5年のヘアサイクルを持っているとした場合、
1日あたりの抜け毛の本数を計算するとどうでしょうか?

10万本(全頭髪数)÷5年(ヘアサイクル)÷365日=54.8
やや短めのヘアサイクル3年の場合だと、
10万本(全頭髪数)÷3年(ヘアサイクル)÷365日=91.3

ということになります。


髪の毛のしくみ

髪の抜けるしくみ

私たちの頭の上ではどのような事が起こっているのでしょう...

人髪の毛自体に育つ細胞は「毛母細胞」です。
毛母細胞には寿命があり、そのため前記のヘアサイクルがあります。
かつてはこの毛母細胞が育毛にとってもっとも重要なターゲットと考えられていました。

しかし最近の研究では、毛母細胞以上に重要な存在がクローズアップされています。
それが「毛乳頭」です。
毛乳頭は毛母の先端(髪の毛の根っこ)にあり、毛母細胞に増殖の命令を発する、
言わば司令塔の役目をしています。

ヘアサイクルの休止期に入ると、毛乳頭は毛母細胞(毛母細胞がなくなっている場合は皮脂腺にある幹細胞に)に
発毛のサインを送り、毛髪は成長期に移ります。

しかし何らかの原因で毛乳頭が育毛のサインを送らなくなった時に、私達は「ハゲる」のです。

毛母細胞

毛乳頭から髪の毛の生成に必要な栄養を受取り、細胞分裂を繰り返しているのが毛母細胞です。
各種栄養素を髪につくり替える、いわば毛の製造工場です。
髪の毛の色はメラニンの量により決まりますが、そのメラニンを生成している場所もこの毛母細胞にあります。

毛乳頭

毛球部の真中に位置し毛母細胞に隣接している部分が、毛乳頭です。
毛細血管を通ってきた髪の毛を作るために必要な栄養(アミノ酸・ミネラル・ビタミンなど)は毛乳頭に運ばれ、
実際に毛を作る毛母細胞に運ばれます。
毛乳頭は毛母細胞の細胞分裂に必要な栄養分の受け渡しという大切な役目を果たしているのですが、
単にそれだけでなく毛母細胞の活動をコントロールする頭脳としての役割も担っています。

ケアいらずの健康な頭皮のために

1.頭皮を清潔にしよう

洗髪は毎日必ずしましょう。フケやゴミで毛穴が詰まると毛根にいいはずがありません。
ひどい場合は粃糠性脱毛症(髪が乾燥し短く細くなり抜け落ちる)の原因にもなります。
皮脂は頭の表面や毛髪の乾燥を防ぐ役目もしますが、多すぎると細菌が繁殖します。

また、たとえマメに洗髪していても、自分の髪や頭皮に合わないシャンプーを使ったり、
十分なすすぎを怠ったり、地肌を痛めるような洗髪も大きな問題です。

シャンプー時の抜け毛を気にするあまり、十分な洗髪を怠る人がいますが、1日50本~100本の抜け毛は許容範囲です。
不潔な状態で余計に脱毛の進行を早めるくらいなら「抜ける弱い毛は抜けてしまえ」くらいの気持ちで洗いましょう。


2.できれば禁煙

頭皮の血行が悪ければ、十分な栄養も行き渡らず育毛の妨げに!
血管を収縮させ血行不良の原因になるタバコは良くありません。

たとえに必要な栄養を十分摂取していたとしても、その栄養を毛母細胞に運ぶ血液の流れが悪くては話になりません。
本来髪の毛は細胞分裂が活発で、それだけ多くのエネルギーを供給してあげなくてはいけないものなのです。
朝起きてすぐタバコを吸う人や、1日20本以上喫煙する人は特に注意が必要です。


3.お酒はほどほどに

適度の飲酒は健康にも良いようですが、度を過ぎるとダメです。
飲みすぎることによって体内で必要なタンパク質を作ることができず、毛髪の成長を妨げます。


4.規則正しい生活を

十分な睡眠と規則正しい食生活。
このページを見ている人の中で男女問わず、仕事の関係でどうしても食事時間が不規則になったりする人もいると思います。
江戸時代のような昔は「ハゲ」は少なかったんでしょうか。

大手カツラメーカーが実施している「ハゲ」の定点観測のデータによりますと、
確実に「ハゲ」は増えてるようです やはり脱毛も現代病のひとつなのですね。
ちょっと古いデータですが、84年のハゲ率が18.35%であったのに対し、95年ハゲ率は21.08%と増加しており、
ちなみにアメリカのハゲ率は約34%だそうです。ちょっと面白いデータですよね。


5.ストレスをため過ぎない

お酒と一緒で、全く無くてもダメですが、過度のストレスは頭皮の血行を悪くし脱毛の原因となります。
自分なりのストレス発散方法を見つけてください。「つるっパゲ」になる夢を見るようになると危険信号ですよ。


6.栄養のバランスを考えた食事を

コンビニ弁当やインスタント食品ばかりでは、髪に必要な栄養素がバランス良く取れません。
健康な髪の毛への成長のためには、良質のタンパク質を含んだ食品を多く取ることが基本。
毛髪自体はタンパク質(硬ケラチン)を主成分としているのですから。
また、成長を活性化するビタミンやミネラルを食事の中で過不足なく摂取することも大切です。
【髪・頭皮】にとって大切な食事


7.紫外線の浴び過ぎに注意

紫外線を浴びすぎると脱毛を促進します。
髪の毛の量が多かった時は地肌に届く紫外線量もまだ少なく、それほどダメージを感じることも無いと思うのですが、
髪が薄くなると紫外線の悪影響をものすごく感じられるものです。

例えば家族で外出して太陽の下で遊んだ後、すぐには影響無いのですが、
1週間から10日くらい経ってから突然異常な抜け毛が始まり、それが2~3週間続くことがあります。
それで髪が薄くなると、さらに紫外線のダメージを受けやすくなるので悪循環に陥ります。
紫外線には十分注意してください。

髪の毛が黒く見えるのは、メラニン色素を含んでいるからだそうで、
メラニン色素には紫外線を吸収して頭部・脳を守る役割をしているとのこと。
だから、太陽光線の到達量の多い赤道付近の人種は髪が黒く、逆に高緯度地方の人種の場合、
紫外線量に比例して髪は細く薄い色になるそうです。